妊婦加算は妥当な加算。医師に責任を問うなら妥当な管理料を払え。

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妊婦加算の賛否が話題になっているが、そんなことよりもっと話題にすべきことがある。

「特定疾患療養管理加算」

いわゆる「特疾(とくしつ)」
である。

慢性疾患のうち、高血圧症、糖尿、高脂血症・脂質異常症、慢性胃炎・胃潰瘍、気管支喘息etc
下記に疾患を挙げるが、その疾患の患者に関しては、診察時に一般診療所の場合、特定疾患管理加算(225点=2250円)を算定できる。

結核/悪性新生物/甲状腺障害/処置後甲状腺機能低
下症/糖尿病/スフィンゴリピド代謝障害及びその他
の脂質蓄積障害/ムコ脂質症/リポ蛋白代謝障害及び
その他の脂(質)血症/リポジストロフィー/ローノア・
ベンソード腺脂肪腫症/高血圧性疾患/虚血性心疾患
/不整脈/心不全/脳血管疾患/一過性脳虚血発作及
び関連症候群/単純性慢性気管支炎及び粘液膿性慢性
気管支炎/詳細不明の慢性気管支炎/その他の慢性閉
塞性肺疾患/肺気腫/喘息/喘息発作重積状態/気管
支拡張症/胃潰瘍/十二指腸潰瘍/胃炎及び十二指腸
炎/肝疾患(経過が慢性なものに限る)/慢性ウイル
ス肝炎/アルコール性慢性膵炎/その他の慢性膵炎/
思春期早発症/性染色体異常

そういう病気があるときは、診察時に十分配慮をする必要があるので、特別に加算がつくのであるが、実際問題、特別に疾患にたいして配慮もしない医師が算定しているのが問題である。

出典元:PhotoAC

たとえば、腰が痛くて整形外科を受診したとしよう。
医師はNSAIDS(痛み止め)を処方したときに、バカの一つ覚えの胃薬を抱き合わせで処方する。そしてその胃薬の保険病名「慢性胃炎」をカルテに記載する。
そうすると電子カルテ/レセコンでは自動的に特定疾患療養管理加算が(算定条件を満たせば)算定される。

大部分の整形外科医が、慢性疾患の管理が出来るなんて誰も思わないが、実際は管理と称して高額な加算を算定している。

このあたりが厚生労働省の頭のゆるいところだ。
私だったら、「主病名」以外で特疾の加算は許さない。それぐらい厳しくしてもよいと思う。

コレに比べれば、妊婦加算なんてかわいいものである。
妊婦さんと聞けば、いくら(頭のゆるい)整形外科医や皮膚科医でも、処方のときに胎児への影響にビビッて「う~ん」と考える。

現在の特疾の算定では、「う~ん」どころか「う」すら感じずに抱き合わせの胃薬で自動的に特疾が算定されているのである。

さあみなさん、受診したら明細をみて「特定疾患療養管理加算」が算定されていないかじっくり見てみましょう。

そして、例えば、腰痛で通っているのにそんなものが算定されているなら
「私は腰が痛くて通っているのですが、どうしてこの加算がとられているのですか?」
と勇気を出して聞いてみてください。